2011年9月25日日曜日

『ヘルプマン!』

くさか里樹さんの作品です。

(Wikipediaより引用)
【背景】日本は高齢社会、少子化問題を抱えている。遠くない将来、今後2.5人に1人が高齢者、4人に1人が後期高齢者の社会になると、統計からは推測される。1.3人で1人の老人をささえることになり、ヘルパー不足は明確である。介護施設での人権問題や、個人の生きがい。また次世代への、介護教育なども今後はさらに必要となる。
【ストーリー】一人の高校生が介護士とし、日々成長していく様子を描く。現代の介護問題の過酷さや介護施設での問題点など、深刻なテーマを取り上げ、主人公の少年が悪戦苦闘しながらも、明るく真正面から問題に取り組んでいく。

「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。
ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」
織田信長が好んで演じたという敦盛という舞の一節。

若かった頃には、感じなかった不安。
齢50年。
三ちゃんも今年6月で半世紀生きました。

『ヘルプマン!』を読んでいると不思議な感覚が生まれてきます。主人公の恩田百太郎になりきって読み進めている自分と、それぞれの場面での高齢者の気持ちになりながら読み進めている自分と・・・・・。


さて、16巻・17巻は【セカンドライフ編】とサブタイトルが打ってあります。そして、理恵さんと玲子さんという2人の女性が出てきます。この2人の生き方を『アリとキリギリス』に例えて話は進んでいきます。アリのように堅実に未来を見据えて生活してきた理恵さん、キリギリスのようにその場、その時を目いっぱい楽しんできた玲子さん。性格は違えど、二人は仲良しです。(腐れ縁とも言うべきか?)
64歳のある日のこと。二人には過酷な運命が・・・・・。堅実派の理恵さんは脳溢血という病魔に襲われ、自由奔放な玲子さんには・・・・・。アリさんでもキリギリスさんでも、暮らしにくい高齢社会。それが日本という国。そこへ、百太郎が・・・・・。
面白いと思いながら読んでいる自分と、しみじみとしている自分と。


自分を分析すると、三ちゃんの暮らしは、キリギリスが4で、アリが3くらいだと思います。のこりの3は、ミノムシ。


『ヘルプマン!』を読みながら、自分の人生を想う・・・・・。
さしあたっては、自分の感覚に正直になろうかと思います。(4:3:3の割合かな。)

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