2011年8月13日土曜日

岩崎弥太郎

猛き黄金の国岩崎弥太郎 (本宮 ひろ志著)が目にとまりました。

この岩崎弥太郎という人物についてですが、名前は日本史の教科書の中では必ず出てきます。私自身は、学生時代に三菱王国 ―巨人岩崎弥太郎 (邦光 史郎著)という本を読んでの出会いが一番です。それまで三菱というと、人気のない車とゼロ戦くらいのイメージしかなかったので、目から鱗でした。

やはり、歴史物は幕末から明治維新にかけてが面白いです。本宮 ひろ志さんのマンガもすごくかっこよく描いてあります。エネルギッシュに生きていた姿が見えてきます。本当に岩崎弥太郎さんは未来が見えていたのだろうなあ。すごい仕事をする人は、千里眼の力を持っていますね。これは今も昔も変わりません。

ところで、『お〜い!竜馬』(原作:武田鉄矢、作画:小山ゆう)の中の岩崎弥太郎さんは、見事にひどい!!!です。これはありえません。NHKの大河ドラマでも三菱からクレームが来たとか、来ないとか・・・・・。三菱の創始者がこれではまずいでしょう。
             ※『お〜い!竜馬』はとっても面白かったです。

さて、本宮 ひろ志さんのマンガの最後辺りにある言葉は深いですね。
私企業や個人など平然とうらぎる・・・・・嘘をつく・・・・・かあ。
それでも支えていくもの・・・・・なのですね。
う~ん、深過ぎです。

そして、最後のページの『さようなら』。
それはだれに言っているのでしょうか。
岩崎弥太郎さん。これは当然そうですね。
それから、
この幕末から維新にかけて生きてきた人々か。
激動の時代そのものにか。
はたまた我々読者にか。
それとも・・・・・。

素敵な作品は、しっとりとした余韻を残すものです。

1 件のコメント:

  1. 私も学生の頃、本宮さんの岩崎弥太郎を読んで、人間としてのスケールの大きさに驚いたのを覚えています。父親の書斎に入り浸って読んでいたなぁ。

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